時候の季語 -立春の前後-

投稿者: | 2019年2月10日

こんにちは。「春夏秋冬コトはいく」のKOTOです。
歳時記を手に入れて早速ページをめくると、たくさんの季語が目に飛び込んできました。中には見たことのない知らない季語もあります。以前の私は、季語とは単に「俳句に入れる季節を表す言葉」だと思っていました。それは間違いではないのですが、どうもそれだけではなさそうです。
今回は季語の中でも「立春」に注目して、立春前後の時候の季語について考えます。

季語の分類いろいろ

歳時記によりますが、季語は系統立てていろいろな分類がされています。例えば、
時候、天文、地理、人事、行事、忌日、動物、植物、食物・・・など。

こうした分類で「立春」は「時候」の季語に入ります。
「時候」には、寒さや暑さなど季節の移り変わりを表す季語が分類され、「春」「二月」「早春」・・・など、他にもたくさんあります。

時候の季語「立春」

「立春」は毎年2月4日ごろで、実際には寒い時季ですが暦の上では春到来。俳句も立春から春が始まります。言い換えると、立春の前日までは冬なのです。

「立春」前後の季語に学ぶ

冬と春の境目の「立春」。立春の前と後の時候の季語それぞれを見ましょう。

立春前後の時候の季語をいくつか簡単に並べてみます。それぞれの季語から受ける印象や意味を考えながら、冬から春へ順に見てくださいね。歳時記をお持ちの方はぜひ調べてみてください。

<冬>・・・ 厳寒、 三寒四温、冬深し、日脚伸ぶ、春を待つ、春隣、冬尽く
⇒<春>「立春」、早春、春浅し、冴返る、余寒、春寒、春めく・・・

季語からのメッセージ

<冬>の時候の季語それぞれから、一つ一つ違うメッセージが届きませんか?
例えば、
厳寒からは、とにかく冬の寒さの厳しい様子。
三寒四温からは、3日寒い日が続いて4日暖かい日が続いて少しずつ春に向かっている様子。
冬深しからは、一年中で寒さの最も厳しい感じ。
日脚伸ぶからは、冬の寒さの中にも少しずつ日脚が伸びていく様子。
春を待つからは、寒さの中で春を心待ちにしている感じ。
春隣からは、春がすぐ隣り、もうすぐそこに来ている感じ。

<春>の時候の季語それぞれから、一つ一つ違うメッセージが届きませんか?
例えば、
早春からは、寒い中にも春の気配が漂っている感じ。
春浅しからは、春が来たばかりのまだ寒い感じ。
冴返るからは、少し暖かくなったと思ったのに寒さがぶり返す感じ。
余寒からは、立春過ぎても寒さが残っている感じ。
・春寒からは、春らしさの中にある寒さ。※余寒は寒さが、春寒は春らしさが強い。
春めくからは、寒さの中にも、より春らしくなって生き生きした感じ。

KOTOの学び

☆同じ季節の同じ時候に分類された季語であっても、その一つ一つは異なる繊細な意味合いを持ち、それぞれが違うメッセージを届けている!
☆季語は単に「季節を表す言葉」ではなく、独自の存在感や力を秘めた言葉なんだ!

感想

俳句はたった十七音。その中に季語を一つ入れるというルールがあります。季語を入れると、その分使える音数が減ってしまうのにどうして入れるんだろう?と初心者のKOTOは不思議で、少し不自由に感じていました。

季語の勉強はまだまだこれからですが、季語にはそれぞれ意味があり、メッセージがあり、存在感があり、力があることがわかってきました。十七音の中に季語を入れることで、他の言葉と響きあい全体が活きるのだろうと思います。

「この句は季語が効いている」とか「この季語だからこそこの句は良い」など、俳句教室の講師の講評や先輩方の話によく出てきます。季語をよく知りたい、もっと季語と親しくなりたいKOTOであります。

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