一句に季語を一つ

投稿者: | 2019年2月10日

こんにちは。「春夏秋冬コトはいく」のKOTOです。
「俳句一句に季語を一つ」が基本といわれます。初心者KOTOの場合、気づかぬままに季語を二つ使ったことがありました。

季重なり(季重ね)

俳句一句のうちに季語が二つ以上含まれることを「季重なり(季重ね)」といい、あまり好ましくないとされています。

初心者のうちはあまり窮屈に考えないで思うまま作るのが良いとよくいわれます。確かに思うままに作りながら気づいていくのもよい勉強になりますが、初心者も少し注意すれば、季重なりの句を作らないようになりますよ。

季語にはそれぞれ意味があり、十七音の中でうまく使われたとき、その句がより活きるといわれます。季語の一つ一つに独自の存在感があり、力が備わっていますから、通常は十七音に一つで十分なのだと思います。俳句教室の句会で先輩方の句を読みながらそう実感しました。

季語を十七音の中で二つ以上用いると、ほとんどの場合、相乗効果は期待できず、互いの良さを打ち消し合ってしまうのではないでしょうか。

KOTOの対策

季語を知る

季語はたくさんありますので、初めのころの私は、使おうとする言葉が季語か季語でないのか、はっきりわかりませんでした。それで、使おうと思う言葉を全部調べていました。でもそうやって調べながら俳句を作っていくうちに、「これは季語っぽいぞ」とか「これは季語ではなさそうだ」と、だんだんわかるようになってきました。

季重なりの予防策として一番よいのは、まず季語を知ること、わからなければ調べることです。すぐに季節感のある言葉を感知できるようになりますし、季語もわかるようになりますよ。

一句にいろいろ詰め込まない

部屋のソファに座り、辺りを見回した情景です。
・今は2月の午前中で、カフェオレを飲んでいる
・窓の外はがちらついている
・台所では夕べからのおでんを煮込んでいる
・室内で鉢植えのヒヤシンスチューリップが咲いている
・サボテンや観葉植物もいくつかある
・スポーツニュースでラグビーの映像が流れている

↑太字の部分が季語です。
<冬の季語>
「雪」「おでん」「ラグビー」
<春の季語>
「二月」「ヒヤシンス」「チューリップ」

↑↑この情景を想像してみてください。あなたはどんな俳句を作りますか?

「雪」のことも「おでん」のことも「チューリップ」のことも詠みたくなるかもしれません。でも一句に詰め込もうとすれば、すぐに季重なりの句が出来上がります。詠みたいものがたくさんある情景に出会っても一句に詰め込まず、焦点を絞っていくつか句を作るようにしています。

まとめ

季語を感知できるようになると、俳句作りが気楽になります。
俳句を作るときには、例えば「おでん」ならおでんに、「ヒヤシンス」ならヒヤシンスに、ピントを合わせて考えるようにしています。
そうして、できた句をじっくり見直すことも大事です。俳句歴が長くなってもついうっかりがあると俳句教室の先輩が言っていました。

例外

例えば、
・実物ではなく、絵や図柄や写真の中の季語を俳句に詠む場合は季語としない。
「ヒヤシンスの絵/7音」、「チューリップ柄/7音」など

・季重なりでも良い句がある。
例えば、一方の季語が強く、他方の季語が弱められている、あるいは、敢えて季重なりのところがお互いを活かし合って良い句など。
有名な句がたくさんあります。
目に青葉山ほととぎす初鰹 山口素堂 
「青葉」「ほとどきす」「初鰹」夏の季語
猫の子が手でおとす也耳の雪 小林一茶 
「猫の子」春の季語、「雪」冬の季語
しばらくは花の上なる月夜かな 松尾芭蕉
「花」春の季語、「月夜」秋の季語

KOTOの学び

☆季語は力を持つ言葉なので一句に一つが望ましい
☆季重なりでも名句はある

感想

俳句教室の句会で、季重なりでもよい句だと評されることがありますが、そんなに多くありません。私は「一句に季語を一つ」を心がけてこれからも作っていこうと思います。

たくさんの季語を一度に学ぶのは大変です。まずは使ってみたい季語を良く調べて、自分の句に取り入れてみる、そうやって使うごとに季語を身につけていけたらいいなと思います。

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